事件帳
□いたずら心
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空が高い。気温もちょうど過ごしやすい。目覚めるともう時計は朝の9時。
まずい寝すぎた。
綾「んー…。」
枕に違和感を覚える。あったかい。ふと、横を見ると彼がこちらをじっと見ている。
腕枕、しかも顔がとてつもなく近い。どうするべきか少し困ってしまう。
綾「まーくん、なに?どうかした?」
明智「いや…疲れてるか?あまりに気持ちよさそうに寝ていたから、起こすのをやめたんだ。
けど、その…お前が隣に寝てるのに見てるだけっていうのも、な。」
と少し照れた顔で答える。あぁ、かわいい。いや上司のしかも男性に対してかわいい、は失礼だろうか。
綾「大丈夫。よく寝たから!枕、ありがとう…」
明智「そうか。今日はどうしたい?俺は別にこのままでもいい。」
綾「私はそれでもいいけど、まーくん新しくできたケーキ屋さんに行きたいって言ってたじゃない。」
明智「まあ、今日じゃなくても良いんだ。久しぶりに綾と二人でゆっくり出来るんだしな。」
まーくんはそう言い、キッチンに向かう。彼の背中を見ていたら、
ふと私のなかで何かが生まれる。
明智「出来たぞ!どうした、ぼーっとして。」
綾「あ、なんでもないわ。」
私はあわてて首を横に振る。これはきっと後ろから抱きついたらあわてて真っ赤になるんだろう
とか、フリーズするかなとか言う遊び心だ。