事件帳

□いちゃいちゃシリーズ3
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朝日が差し、目を覚ます。俺にしては珍しくゆっくり寝たものだ。




小野瀬「っと…。綾、綾?」


綾「んん…。」




随分と気持ち良さそうに眠っている。昨日、俺が風呂から上がると彼女はもう熟睡していた。




小野瀬「寝てるし、良いかな。」


"さらっ"




前髪を払い、その顔を見つめる。本当は昨日色々したかったのだが、無理に起こして怒った彼女はある意味、穂積より無茶苦茶だ。




綾「ん…何?どうかした?」


小野瀬「ごめん、起こしたね。」


綾「大丈夫よ。今日はどうするの?」




起きてしまった事に少しばかり残念さを覚える。が、こうして話してみるとやはり満たされる。




小野瀬「シャワー、一緒に浴びようか?」


綾「…は?…え、ちょっ、と待って?どうして!」


小野瀬「昨日綾が先に寝たから。結局あんまりキミに触れてないし。このまま俺が爆発して、もっとすごい要求しても、応える自信ある?」


綾「ない。…浴びるだけなら良いわ、浴びるだけなら。必要以上の接触は認めません!」


小野瀬「残念、上手く騙そうと思ったんだけど。」


綾「もう…。」


小野瀬「その前に軽く運動しようか?」




と綾の起こした上半身をそのままベッドに押し倒す。彼女の頬に触れ見下ろす。




綾「葵!!?」


小野瀬「油断したキミが悪いし、のんきにベッドの上に居るのも悪い。」


綾「無茶苦茶!!せっかくいい夢見た後なのに!!」


小野瀬「ん…?なぁに?どんな夢見たの。」


綾「さぁ…?内容までは覚えてないけど、葵が居た。」





微笑みながら綾は手を上げ、俺の首筋に触れる。




小野瀬「それで、どうだった?俺はどんな顔してた?」


綾「んー?ふふっ…とりあえず、かっこよかった。」


小野瀬「…っ!」




聞きたかったのはそういうことではなく、表情なのだが。

彼女のこの微笑んだ顔が好きな俺にとっては十分すぎるくらいの破壊力だ。




小野瀬「綾…キミはやっぱり、魔女かもしれない。今までは、抑えて生きてきた色んな感情が我慢できないし。」


綾「あはは…何それ!魔力なんか無いのに。」



そう笑った声も好きなんだ。



小野瀬「そろそろこの体勢の誘惑に負けそうだから、もう大人しくお仕置きされなさい。」


綾「ふっ…あはは!何それ…!!」


小野瀬「こーら。そんなお嬢さまにはやっぱりお仕置きですね。」


綾「…はい。」




少し照れた顔をしながら、首筋にあった手を俺の腰へ移し、自分へ引き寄せる。




小野瀬「おっと、今日は積極的ですね。お許し頂けますか、綾お嬢さま。」


綾「今日だけね。」


小野瀬「仰せのままに。」


綾「ん……っ」




返事とともに綾の綺麗な唇を奪い、見つめる。もう軽い運動じゃ足りないのは、二人とも分かり切った事。



END
 

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