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□大空
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「ど、どこやここは…っ」
目が覚めるとそこは、見慣れた町並みとは程遠い、いや、町並みのまの字もない、無限に広がる荒野だった。
「う、うん。ちょっと落ち着こか…。多分あれや、夢や。チビ達の面倒見よる間に寝てしもてんな！うんうん。ありがちやな、こういう展開！はよ目ぇ覚まさな」
そう言ってショートカットの少女、ゆうはゴツゴツとした荒野の上に寝転がって目を閉じた。
「………………」
では目を覚ます努力をしている間に、この少女について簡単に紹介をしよう。
名前はゆう。
年齢は18歳、今年から働く身だ。
訳あって両親を亡くし、今は施設で暮らしているが今年からは一人暮らしをする予定だ。
容姿端麗、また努力家なのだが、ボーイッシュな性格とバッサリとショートで整えられた髪型で異性より同性にモテることが多い。
持ち前の明るさで常に穏やかな雰囲気を作り出すのがうまい。
また
「っだあぁぁぁ！！なんで覚めんのや！！」
勢いよく起き上がったゆう。
「てか背中痛っ‼︎夢って痛みとかないんちゃうの！？なにこれ不公平‼︎(?)」
背中を届く範囲でさすりながら、いない相手に文句を言う。
「これ、夢ちゃうんやろか…？………い、いやいやいやいや。夢でないなら説明つかんっちゅーねん！」