Happiness Lovers
□増え続く想い
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曇一つすら無い、晴天とも呼べる昼。
絶好のピクニック日和とはこの事だろう
うぅ〜ん
こんな日は気持ちよく日向ぼっこで……
?「翔兄ぃ〜!」
そんな事は、出来ないみたいだ。
「珠理奈、遅いぞ?」
珠「ごめ〜ん! 昨日わくわくし過ぎてすぐに寝れなくて//」
「何、照れてんだよ?笑」
珠「照れてないよ〜だ(笑)」
俺たちは新大阪駅の前にいる。
てか、なんで新大阪駅に居るかって?
その原因はもちろん…
珠「ありがとうね… あたしのワガママ聞いてくれて♪」
こいつだ…
「もう、来たから仕方ねぇけど何で大阪なんだよ?」
珠「だって… 大阪ちゃんと見たことなかったし、行ってみたいとこもあるからさ…」
最後の語尾が小さくなると共に何とも言えない感じの上目遣いをしてきたので、
それ以上問いただすのは止めた。
「じゃあ、どこ行きたいんだ?」
珠「それは着いてからのお楽しみ♪」
そう言うと珠理奈は俺の腕を引っ張り、タクシーが止まってる場所まで引きずる。
俺は途中、何度か離そうとしたがあまりの力の具合と歩いていく早さに何も太刀打ち出来なかった。笑
それから少しの時間が経ち、
タクシーが止まった場所は…
「え…? マジで??」
目の前には有名なマラソンランナーが両腕を上に挙げている看板が見える。
「道頓堀じゃん…ここ。」
珠「うん。そうだけど??」
「いや、芸能人なんだからここぐらい一回くらい来たことあるだろ!」
珠「……それが無いんだよね。笑」
「マジすかっ…?」
珠「…マジだよ。」
翔太は、珠理奈の雰囲気が少し変わったと思った気がしたが、
特に気にしなかった。
翔太が知ってて聞いてきたのでは無いと感じた珠理奈は、
少し恥ずかしい気持ちになった。
珠(…知っててじゃ無さそうじゃん……)
「ん? どうかしたか?」
珠「な…何でもないよ//」
「それより早くいこ!」
珠理奈の顔が少し赤くなっていたのを翔太は気づいてなかった。