hunter×hunter短編集

□ラジオ×レオリオ×ナノダヨ?
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「HH…。こんばんは。夜のお供に、あなたの守護星、クラピカと、」

「あなたを纏うローズの香水、レオリオがお送りします。」


こうして始まった久しぶりのラジオ。
嬉しさのあまり、多少にやけてしまう私。
レオリオは相変わらずといった表情だ。

''HH''…。

もはやhunter×hunterではちょっぴりレジェンド番組といっても良いほどの伝説の番組。
私もレオリオも毎回楽しませてもらっているが、あくまでもムーディで、可憐な、そんな言葉を巧みに使うこの番組。

そんな深夜のオトナな時間に、十代の若者二人が話すこのトーク。

だが、今回ばかりは少し、嫌な胸騒ぎがしているのだ。


「レオリオ…。今日は自棄に静かではないか。」


「実は、クラピカ…。お前に、伝えたいことがあるんだ。」


伝えたいこと?

台本には、そんなこと一言も書いていない。

まさか、アドリブでいこうというのか?

というか、この言葉はまるで…


「…なんだ?まさか、私になにかカミングアウトをしようと言うなら他の時間にしてくれないか?」

「いや、今じゃなきゃいけねぇんだ。聞いてくれ、クラピカ。実は、前からずっと…」


や、やめろ…


言うな…!


全国放送だぞ!


分かっているのか、こいつは…!
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