hunter×hunter短編集

□ゴン×HH×キルア
2ページ/2ページ






「キルア、キルア!」

「なんだよ、ゴン。」


「この前、ハンゾーに教えてもらったスッゴい忍術を披露するね!」


え…。

違う。

違う違う違う!


台本と全然違う!

まさか…アドリブで…!


「この日のために、ずっと、キルアに内緒でハンゾーに教えてもらってたんだ。」

「この日のために…?」

「そう。キルアもきっと、喜ぶよ。」


まさか…。

あの、純真無垢のあのゴンがとうとうオレのように黒く染まったのか?!


「…いくよ、よく、見ててよ?」

オレは固唾を飲み、ゴンをまじまじと見る。

すると、ゴンは両手で素早く何か呪文をするような動きをした。


そして、ゴンの言葉から、まさに、オレが教えたような言葉が出る。




「忍法 お色気の術!」






ボフッ!








「あっ…!」


オレは思わずその姿を見て、鼻から血がブッと出た。


「うっふ〜ん♪キルアくぅ〜ん♪私と一緒に、あ、そ、ば、な、い、?」


「あっ…遊ぶーーーーーっ!!」


オレは思わずゴンに飛びかかると術がとけた。

「ね?色気があるでしょ?」

「あぁっ!戻っちゃったよー!ゴン、今の術もう一回!」

すると、ゴンは腕を組ながら考え込む。


「ダメ!」


「なんで?!」


「だって、順子おねぇさんが嫌がってるから。」


中の人の技だったかーーーーーーっ!




Fin.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ