hunter×hunter短編集
□ゴン×HH×キルア
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「キルア、キルア!」
「なんだよ、ゴン。」
「この前、ハンゾーに教えてもらったスッゴい忍術を披露するね!」
え…。
違う。
違う違う違う!
台本と全然違う!
まさか…アドリブで…!
「この日のために、ずっと、キルアに内緒でハンゾーに教えてもらってたんだ。」
「この日のために…?」
「そう。キルアもきっと、喜ぶよ。」
まさか…。
あの、純真無垢のあのゴンがとうとうオレのように黒く染まったのか?!
「…いくよ、よく、見ててよ?」
オレは固唾を飲み、ゴンをまじまじと見る。
すると、ゴンは両手で素早く何か呪文をするような動きをした。
そして、ゴンの言葉から、まさに、オレが教えたような言葉が出る。
「忍法 お色気の術!」
ボフッ!
「あっ…!」
オレは思わずその姿を見て、鼻から血がブッと出た。
「うっふ〜ん♪キルアくぅ〜ん♪私と一緒に、あ、そ、ば、な、い、?」
「あっ…遊ぶーーーーーっ!!」
オレは思わずゴンに飛びかかると術がとけた。
「ね?色気があるでしょ?」
「あぁっ!戻っちゃったよー!ゴン、今の術もう一回!」
すると、ゴンは腕を組ながら考え込む。
「ダメ!」
「なんで?!」
「だって、順子おねぇさんが嫌がってるから。」
中の人の技だったかーーーーーーっ!
Fin.