大きな翼を広げて

□episode2
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その表情は他の人から見ると肯定を表しているように見えるだろう












『でも、』




「ん?」




『……いえ、何もないです』












ふ、と影のある笑顔を見せた私

その瞬間に鳴り響くチャイムの音



立った私につられて先生も立った









私の高校生活の始まりだ
















* * *








「七海ー」







あぁ、もう、面倒だ

授業開始5分後に机に突っ伏した私をこれでもかと先生が問題を出してくる

いじめか、先生がいじめか




しかも、数学

応用問題とか大嫌いなんだけど












『…これで最後にしてくださいね』










はぁ、とバレないようにため息を着いた私はノロノロと黒板の前に立ち、ぽーっと見た後、答えを書いていく









『…はい、おやすみなさい』




「授業ぐらい起きてろ」











なんてフレンドリーなやりとりもあったおかげなのか放課後私の机の周りにはたくさんの人が集まっていた




お、おう…







勢い押された私は話すなら一人ずつがいい、と言うとなら携帯を貸してくれ、と言われたので現在貸し出し中だ


連作先を交換するとかしないとか
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