眠る光

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『よし、終了』




ふぅ、と息を吐いた私は飴をポイ、と口の中に含める

ころころ、と歯と飴が当たる音が頭の中を響かせる




いやぁ…思ったより時間かかってしまったなぁ







テクテク、と歩きながら海沿いを目指していた


こっちで合ってるよね…







「あの、海ってこっちであってますか?」


「いや、あっちだよ?」





ありゃ、逆だったかー間違えてたわ



がくん、と項垂れた私は踵を返して来た道をノロノロと戻る



全てはお邪魔をしてきたあの魔導士たちが悪いんだい!

人の仕事の邪魔をして挙句には横取りまでしようとしてたからね……ボッコボコにしたよ




…あ、もちろん魔法は使ってないよ

ていうか不思議な依頼だったなぁ…リンゴを森の奥にあるお婆さんの家まで運んでほしい、なんて



どこかの童話かと思った

もう私、赤いパーカー着なきゃいけないかと思ったよ、やれやれ






で、道中魔導士とぶつかりボッコボコ


ちなみに家の中にはちゃんとお婆さんがダンベルを高々と上げて生きていました



衝撃は凄まじかった
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