眠る光
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それから帰ると空は真っ暗。
方向音痴なのもあるのかもしれない、すごく迷った。
それにギルドの有り様。
すごいことになっていた。
誰もいないであろうギルドの中に入ると普段使っている場所はぐちゃぐちゃ。
地下で今は活動しているんだろう。
こつこつ、とギルド内をウロウロ歩いているところん、と何かが転がる。
しゃがんでソレを拾うとネジ。
ピカピカなネジ。
……あの人か。
ということは幽鬼の支配者〈ファントムロード〉が関わってる。
とくん。
心臓が鳴る。
滅竜魔導士。
嫌な予感がする。
ぞわぞわ、と悪寒がした私は新しいパーカーを羽織ってゆっくりとギルドから出る。