白くて黒い

□真実は闇の中
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彼の一つ一つの動きにピクリと背筋が凍る私はぎゅ、と両手をグーにして耐えていた。


これのおかげで私の耐久力高くなるような気がする。






「セバスチャン」


「はい?」


「お前はどう思う」






主語のないやりとりに私はヒヤヒヤしていた。


殆どの場合屋敷内に入った敵…部外者が何かしらの情報を持ったままの状態で世間に逃がすのは無いと。



その前に殺されるとか。







殺される…のか。

抵抗はないけれどどうせなら人にじゃなくて自分自身が良かった。







「じゃあ、私から一つ」







ふっ、と鋭い目が私を捉えると少しだけ笑う。










「その左手首に付いている飾りは何故そんなに綺麗なのでしょう」
 

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