虹百合姫
□プロローグ
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あぁ…もう何時間だろう
この雨が降り始めてから
気がつけば周りは鉄の匂いがしていて、
たくさんの人が倒れていて、
私の手にも、
頬にも、
髪にも、
服にも、
いろんなところが真っ赤に染め上げられていた
感覚が、分からない
必死になって駆け回っていた
必死になってなぎ倒していた
必死になって───
必死になることって、一体なんなのだろう
私が生きていることで、
こんなことになってしまうんだ
私がこんな力を持っているから
無駄な力だ
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