虹百合姫
□その二
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───その男、銀の髪に血を浴び戦場を駆ける姿はまさしく夜又。
───その女、黒の髪を揺らし戦場を舞う姿はまさしく百合。
そんな風に言われていたあの頃とは全く、違う。
私の目だって当時は眼帯をつけて隠していたんだから。
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