眠る光
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そう言うとぎゃあぎゃあ騒いで出していた騒音が静まり返る
あー…誰?みたいな?
「うむ、ご苦労じゃった」
『相変わらず、ですね…』
ふぁ、と欠伸をしてつかつか、と中に入って行ったが途端に前に桜色の髪の少年が立った
道塞ぐな、ばか
「コロンー!!」
『な、ナツちち、近い近い近い』
「俺と勝負しろー!!」
『え、ちょ、待って近い近い!そしてさっきエルザにやられてたでしょ!!』
ずんずん、と私に迫ってくるナツは目を輝かせていた
うわぁめんどくさい、なんて思った瞬間一方的に飛びかかってくる
や、不意打ちはダメだぞ
反射的にす、と避けるとナツは床に衝突…した癖に立ち上がってまた襲ってくる
『な、ナツ』
「うおおおおおお」
『ちょっとゆっくりさせてよっ!』
パシ、と襟元と腕を掴むと一気に私は背負い投げ…一本を繰り出した
するとナツは嬉しそうに笑う
「へへっ」
『何?』
「コロンおかえり」
『…ただいま』
ふっ、と少しだけ笑うとそれと同時にギルド内が騒がしくなる