眠る光

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余程悔しかったのか犬さんは何の躊躇いもなく私に爪を触れさせようと襲いかかってくる。


リズムバラバラすぎますよ。




ササッ、と確実に避けていく私。


こんなのに体力を使ってられないかな…、さっきから偏頭痛の気配がするし。






『あの、額のあたりに何か付いていますよ?』




「おお?」







プスッ









その瞬間犬さんはビリビリと身体全体が麻痺してパタンと倒れた。

どうしよ、

予想以上にバカだった!




少し苦笑した私はナツの方を見るとどうやら丁度終わったようだ。






「コロン終わったかー?」


『終わったよ』





ふわり、と笑った私とニカッ、と笑うナツ。






「…よし。行くか!」





ナツは私の手首をくい、と引っ張ると島の真ん中に位置する遺跡っぽいものへ向かおうとした。


けれど私が慌てて停止した為ナツがガクン、と止まる。






『あ、後で合流する…ちょっとグレイが心配だから』
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