03/19の日記

19:37
バブみをかっこよく決めたい
---------------
天気の悪い日は嫌いだ。
気圧が低いせいか頭は痛いし、体の節々がなんとなく不調に感じることが多い。
今日は特に落ち着かない。書類仕事も集中できず、やることもなくうろうろと本丸を歩き回る。

「主、ここにいらっしゃいましたか」
「ああ蜻蛉切、どうかしたか」
「いえ、どちらにいらっしゃるのかと思いまして」
「体調がどうも良くない」

審神者は不機嫌そうに肩をぐるぐる回す。

「体調が優れないのでしたら、今日は早めに休まれますか?」
「ん……寝れるか怪しいな」
「大事をとって横になっておいて損はないと思います」
「それもそうか」

右目に痛みを伴う疼きを感じ、思わず背を丸める。

「く、そ…これだから…」

額に汗をかき、縮こまる審神者。
蜻蛉切が心配して伸ばした腕をつかんで、爪を立てる。

「すまな、い、体がいうこと聞かなくて」

右目を赤い光がちらつきながらもなんとか抑えようと歯をくいしばる。
ガタガタ震える審神者をすっと抱きしめる蜻蛉切。
小さな幼子をあやすように包み込む。

「主殿、この蜻蛉切、滅多なことでは傷つきませぬゆえ、ご安心を。自分は貴方のお体の方が心配です」
「でも、ほんとに、俺、何するか…っ」

自分の首をかきむしりかけてる審神者の手を取って、腕を首にまわさせる蜻蛉切。
目をかっ開いて震えるさにわを抱きしめて蜻蛉切は背中をさすってあげる。

「落ち着いてください主殿、大丈夫ですから。よいですか?自分の呼吸に合わせてゆっくり息をしましょう」

今にも触れそうな距離で、ゆっくりゆっくり呼吸を繰り返す。
吸って吐いて、いつも無意識でやっているとは思えないくらい審神者には難しいことのように思えた。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ