Clapping
□初詣カオス
1ページ/7ページ
ナマエと事を済まして、ヒソカは一息ついていた。
ナマエは甘くて激しい快感に犯され、消耗したのだろう。
終わり次第寝てしまった。
こたつから出た頭を優しく撫でると、ナマエの瞼(まぶた)が揺れ、目を開けた。
「今、何時?」
声に眠気が混じっている。
起きたことには起きたようだが、まだ眠そうだ。
「もうお昼だよ♠
ご飯食べてから初詣行くかい?」
「行く!」
ナマエは勢いよく頭を上げた。
「あいて!」
勢いがよすぎて、こたつで頭を打つナマエを見て、ヒソカはクスリと笑った。
「大丈夫かい?」
「それ、楽しそうに笑いながら、言うセリフ?」
ぶつけた箇所をさすりながらナマエは唇を尖らせた。
ヒソカはナマエの腕を掴んで、こたつから出すとそのまま抱き締めた。
「それとも、このまま2回目をヤっちゃうのもアリだよ?」
ニヤリと笑ってヒソカは服をまとわないその肩に唇をつけた。
まだ刺激に敏感なナマエの体がビクンと跳ねる。
ナマエは慌てて首を振った。
「もうお腹いっぱいです」
「残念♣」
全然、残念そうな顔をしていないヒソカが笑う。
「それより、服どこ?」
ナマエが首を傾げると、これまたヒソカがニヤリと笑った。
「後ろ向いて♥」
ナマエは頷いて、ヒソカに背中を向け、座り直した。
ヒソカは服の残骸からブラジャーを引っ張り出して、ナマエに着せる。
それから、ヒートテックにシャツ。
ナマエがボタンを停めようとすると、「ボクがやるよ♦」とヒソカは後ろから手を回して、器用にボタンを停めていく。
その上にカーディガンを着て、上半身が完了した。
ヒソカが残りも着せようとすると、服とナマエが消える。
「さすがに下半身は恥ずかしすぎるからヤダ」
振り替えるとズボンのチャックを閉めるナマエがいた。
「もう1回じっくり見たかったのに♠」
ヒソカがクスリと笑うと、ナマエは顔を真っ赤にして「変態…」と呟いた。
「でも、ボクのこと好きでしょ?」
自信満々に言うヒソカの唇にナマエはキスを落とす。
「うん、大好きだよ」
にこりと笑うナマエを捕まえて、ヒソカは深く口付ける。
「ボクはもっと食べたいな♠」
妖しい光を湛えたヒソカの瞳がナマエを見つめる。
「ダメ。それはお後のお楽しみ」
ナマエはニヤリと笑って、ヒソカの腕の中から逃げ出した。