Clapping

□隣の夜会
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幻影旅団の団員であるシャルナーク、ノブナガ、フェイタン、フィンクスはいつもの呑み屋に来ていた。
今日は満席だからと、座敷に案内された。

「ほんと、なんでアイツに堕ちちゃったんだろ?」

シャルナークがぼやいた。
"アイツ"という単語は団員の間で共通認識ができる。

「ああ、まったくだ。
あんな純朴で素直で、優しいあの子が…」

"アイツ"と同じで"あの子"も団員の間で共通認識ができる。
ノブナガがグイっとお猪口(ちょこ)を呷って続ける。

「戦闘狂で快楽殺人者の変態ピエロに…」

「またくね」

フェイタンも同調して頷いた。

「オレらの愛玩物が…」

ブツブツとフィンクスもぼやく。

「理由があれだろ?
『お試し期間1ヶ月もらえたから、試しに付き合ってみる!』だろ?」

ノブナガが"あいつ"と"あの子"が付き合った理由を述べた。
すると、ベロベロに酔ったフィンクスが声を荒げる。

「何なんだよ、その理由!!
ちくしょ〜、オレも手、挙げればよかった…」

「あの子は恋愛対象にならないでしょ?」

シャルナークがクスクスと笑う。

「そうね、ちょと子どもね」

フェイタンも笑う。

「そうか?普通にかわいくねえか?
表情コロコロ変わる所とか、からかうとむきになる所とか」

「それはわかるね。でも、胸ないね」

フィンクスが"あの子"への感想を言うと、フェイタンも感想を言った。

と、その時、店のドアが開いて店員が「いらっしゃいませー!!」と、入り口に声を投げた。

「4名様ですね。どうぞこちらへ」

入り口が見える位置に座っていたシャルナークとフィンクスの目にその4人がとまった。

「ナマエ!?」

2人が驚いて声をあげた。

「とマチとシズクとパクね」

フェイタンが間仕切りから顔を覗かせて、4人を見た。

「おい、こっちに来るぜ!」

フェイタンの上から覗いていたノブナガの声でみんな、絶をして身を縮めた。

4人はシャルナークたちの隣の席に案内された。
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