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□ジャガー)「ハマビリ詰め」(BL)
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1)
[ハマビリ]

「俺、ハマーさんのコト、好きっすよ!」
まただ、なんでこいつはこんなにまっすぐなんだ。ストレートすぎるだろ。もっとなんかないのか、いや、思い付かねぇけど…、ほら、ムードとか?
じとっと、声がした方に"いきなりなんだ"と視線を寄越せば、目に入る頬がうっすら赤く染まるのを誤魔化そうともしないヤツ。別に可愛くはねぇってのに…そう思いつつも、どこかではそんなとこもひっくるめてヤツが可愛くて可愛くてしょうがねぇようなどうしようもない俺がいたり。
まあ、そんなことはともかく、返事をしねぇのもどうかと思い(ヤツが返事を望んでいようといまいと知ったこっちゃねぇが)
「俺も好きだぜ」
と、俺最大のイキメンスマイルで返してやれば、とたんに、目に見えて嬉しそうに輝くヤツの顔。いっそ、背後でパタパタ揺れるしっぽすら見えるようだ。
…ああ、ちくしょう、本当に可愛いな、こいつは。作詞・作曲の仕事はまた明日でいいか、今日は、これから思う存分こいつを可愛がりたい。


2)
[ハマー⬅ビリー]

彼を初めて見た時、目身体中に電流がはしったかのような衝撃を受けた。こりゃ、たぶん、いわゆる「一目惚れ」ってヤツ…?
ああ…、どうしよう、どうすればいいんだろう。他人に言ったらわれるかもしれないような、俺の…初恋。気付いたら、目で追っちゃってて、何考えててもあんたの名前がでてきちゃってて、あんたも俺と同じモン好きだったらな、とか、「恋する乙女」かよ、俺!っていうか、なんで気付かないんだよ!?あー、もー、
「大好きだよ、バカ!!」

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