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□天天)「文七受け詰め合わせ」(BL)
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「光臣→文七」
※光臣が変態です

文七……、そう呟いて俺は彼を後ろから抱きしめた。―――彼の腰の細さを確かめることも忘れずに。
「光臣……?」
彼の腰を抱いて肩に顔を埋め彼の香りを嗅ぐ俺に不信感を抱き始めたのか、不安気に文七が、肩越しに見詰めてくる。俺はその事実だけで鼻の血管がぶち破れそうだったが、なんとか気力で耐えた、否、堪えられた。そんな俺を全力で褒めてやりたい、いや、マジで。
「なんだ、どうしたんだ?……文七」
「いや、なんていうか、その、」
問えば、彼は言い淀み、が、すぐに決心したように、口を開いた。
「さっきから、当たってる」
それだけ言った。目線を下げると、……おや?どうやら気力で押し止めた血液は別の場所♂に移動していたようだ。ヤレヤレだぜ。
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