*K 中編*
□駄犬?忠犬?いいえ狂犬です
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「もー、最悪。今日の伏見さん機嫌悪すぎでしょー。」
「2人のせいだろう?報告書をあんなふうに、子供じゃないんだからさ。」
道明寺が洩らした言葉に的確な返事が返ってくる。
「そんなこといったてー、秋山さん。俺たちだって、考えてるんすよ?」
一体何をだ。
「秋山さーん。顔に出てますよー」
日高に言われたくはないが、弁財にも言われることだから、仕方がない。
「あーもー!帰ったら、地獄じゃーん!」
ぺちゃくちゃ喋りながら巡回をしていると淡島副長に知られたらどんな事になるのか、考えたくもない。
しかも、運悪く。
吠舞羅の連中と遭遇だ。
「あ゛?クソ猿の部下じゃねーか。ケッ。最悪だ。」
最悪なのはこっちだ。
さっさと何処かへ行ってくれないだろうか。
道明寺と日高はもちろん、俺もそろそろ堪忍袋の緒が切れそうだ。
「ハッ。あの、クソ猿の部下ってーのがかわいそうだな。」
ブッチン。
切れた。
3人揃って、堪忍袋の緒が切れた。
「秋山、緊急抜刀」
「道明寺、緊急抜刀」
「日高、緊急抜刀」