*K 中編*

□もしも猿比古が緑のクランズマンだったら
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つまらない。



この世は全てがつまらない。



「暇だ。」



「ならばコチラに来ませんか?伏見猿比古」



「?!」



一人の部屋で呟いた筈の言葉に返答が返ってきた。



「誰だ、」



警戒をこめた瞳で射抜く。



都市伝説と化した飛行船の王や鎮目町の赤い化け物などを聞いていたのでオウムが流暢な言葉を喋ることはあまり驚かない。というかどうでもいい。



「初めまして。第五王権者 比水 流です。…?分かりませんか。…『jungle』を作ったものです」



「へぇ。王サマが一般人に何のようだよ」



「さらに興味が湧きました。緑のクランズマンになりませんか?」



「クランズマン?」



「言わば王の臣下ですね。」



「へぇ?俺に?王様の臣下になれって?」



「はい」



余りにあっさりと肯定の意を示されて愕然とする。



「退屈は嫌いだ。」



「はい」



「面白くないことも嫌いだ。」



「はい。分かっていますよ。」



「退屈させないって約束できんなら、なってやってもいい。」



「いい返事が聞けてよかったです。」










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