*K 長編*

□speak
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「し、少々お待ちください。隠された王とは?」



青の王 宗像礼司が問う。



「あ?言葉のまんまだろぉが」



(((((あ、だめだ。話が通じない人だこの人)))))




全員の心が一致した時だった。



こんな時に一致しても嬉しくはないが。



「ま、俺の自己紹介でもすりゃあ嫌でも分んだろ。



伏見猿比古。第零王権者 漆黒の王だ。どーぞお見知り置きを?」



チーン。



ヴァイスマンと大覚は揃って心の中で手を合わせたのだった。



「ねーねー。それじゃー、わかんないと思うよ?」



「あ゛?それ以外になんて言えばいーんだよ。ヴィー?」



「あはっ。分かんない」



「はぁ。だろーな」



「てゆーか、まだヴィー呼びなんだ。僕。」



嬉しいなぁとニッコリ笑う。



「それだけで嬉しいのか。」



「うん!」



白銀の王は嬉しそうに笑う。



漆黒の王は柔らかく微笑する。



黄金の王は溜息をつく。



赤の王は訳が分からず傍観。



青の王も傍観。



赤と青のクランズマンは目を白黒させている。
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