Main

□伏せた睫毛に宝石のような涙の装飾
1ページ/1ページ


紅くなったり蒼くなったり紺色になったり、空にも感情があるらしい

いま なにかんがえてるのかな、なんて考えてしまう自分が悔しい

猫をかぶるくらいなら毛布をかぶってやる

メルヘナー症候群

鼓動を聴いても虚しくなるだけ

真夏の夕方、延びる影

ボールチェーンなんて嫌いだよ

拝啓、夢追人へ

わからない、の

小鳥のさえずりに掻き消された呪文

滞空時間パラドックス

新品の絵筆に祈る

たったひとつの本当を見つけて

お幸せに、なんて嘘

夜空柄のカーテンを開く風

さあ次の手を打とうか

どうやら僕の存在理由は君らしい

君のために銀河を掌握するなんて妄言

見つけたいなら探さないで

雪のように淡く生気を吸い取る君は

教えて、植物図鑑さん

きみの笑顔には困るんだ

毛布にくるまり何かを思いだそうとしていた

もう叶わない透明に焦がれた

アイスコーヒーの結露を撫でる

封筒様にお願い

箱を開けても君には見えないだろうね

この感覚の呼び名を教えて

いつもしょんぼりしてるよね

丸見えなのに避けられない地雷

見えない鋼の防護服

儚いなぁ、

憧れを冷凍保存した

安定して不安定です

羊毛

泣き疲れるのには慣れてる

引きこもるは棺の中

こんな現状も結局過去の自分が築き上げたものなのだ

勇気も度胸もどこで落としてきたんだろう

今日をとぼけてやり過ごす毎日

スタッカートをください

抱え込んだ温もりもこの吹雪で死んだ

そうか私はいま悲しいんだ

自分の芯を矯正したい

透明な核心は不透明のなかにある

未練を煮詰めたマロングラッセ

世界観の衝突

喧嘩しないで

チョコレートチップ

あんず色の胸騒ぎ

フルーツタルトシンフォニー

集めた大好きを手放した

穴の空いた傘の下2人は

終焉が、終わる

チョコレートシロップを絡める呪い

着地点には落とし穴

毎日が新鮮だったあの頃

ときめきを仕込んだポケット

非力な獣

私にモンブランは似合わない

伏せた睫毛に宝石のような涙の装飾

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ