ようこそ,こちらの東京へ!【カネキ寄り】
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カーテンの隙間から朝の陽の光が差し込み,小鳥たちの可愛らしい鳴き声が窓の外から聴こえ朝の訪れを知らせてくれる。
嗚呼…ここまでだと素敵な朝の目覚めを味わえるように見える,が…現実はそんな甘くない。
ジリリリリリリリ…
けたたましい音の目覚ましが部屋中に鳴り響く。
「…ぅ…うぅ〜ん…」
煩いなぁ…。もう少し寝かせろや,このボケ。
人の眠りを奪ってそんなに楽しいか?お前の仕事は確かにそれだけだよ,だが,時には休め。休養も必要だぞ。
ジリリリリリリリ!!!
だが,どんなに説得しようと目覚ましくんは朝から元気ハツラツです。
「んぅ……もぉ……」
枕元にあるはずの奴に腕を伸ばそうとしたとき,身体に違和感を感じた。…何と言うか,何かが上に乗ってるような…。そう…
「…ぉ…もぃ……」
確かめたくても,私の瞼たちは開きたくないようです。まだオネンネしてたいみたいで。…腕も何故か動かないですし。え?金縛り?布団の中から私1ミリ他とも動けないカンジ?嘘,マジで?
「……ん」
…ん?なんか今声しなかった?男の人みたいな低い…
ジリリリリリリリ!!!
……………(?^ω^)
目覚ましよ…,アンタはそんなに私を怒らせたいのか…。
なんなんだ,身体は重いし目覚ましくんは煩いし…。最悪な目覚めだ。
重い腕を根性で布団からだし枕元にあるはずのヤツを探す。すると何かが私の手に当たった。
見ツケタ
そして私はヤツを…
「…ぃ…加減に………」
「しろぉぉぉおぉぉぉぉ!!!」
思いっきり何処かに投げ飛ばした。
…あぁ,目覚ましよ,君ことは決して忘れはしない。今までありがとう。今頃君は…。
…だが,目覚ましくんが死す音が聞こえない。その代わりに…
「ぃぎゃ!!!!?」
…変な声と何かが床に落ちる音が部屋中に響きわたりました。