STORY


□もうすぐそこまで
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外に出ると冷たい風が頬を撫でる

一年で一番寒いとき

もうすぐ春が来るなんて嘘みたいに寒い



待ち合わせに急いだ道

寒くて手を繋いだ道

二人で見た景色

それは俺が見るいつもの街



なのに嘘だろ、


きっと風のせいだ、さっき急に風が吹いたからだ


涙が止まらない


きっと、


きっとこれは風のせいだ


まだ涙が止まらない



あ、そうか




これはきっと




花粉のせいだ



fin.



毎年恒例のこれです、すみません。

今年ももう、花粉舞まくってます。
年中だけどね。
by 作者
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