コート上の天使

□後輩の申し出
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青城との練習試合が決まってから日向の緊張感は尋常じゃなかった。




大地も気にして声かけてるみたいだけど全部プレッシャーになってるみたいだ。

中学で試合に出たのは俺らが見たのが最初で最後だったみたいだし…。





「お前が履こうとしてるソレ、上着だぞ?オシャレかよ!」




…心配だ





「影山。日向の緊張をほぐしてやれとは言わないけど、いつもの余計なひと言で無駄にプレッシャーかけんなよ?」




影山はぼーっとかばんの中に手を突っ込んだままだった。



「…影山?おーい、」


「!!す、菅原さん?何スか!?」


「おぉ…!なんだよ、どーした?さっき話しかけたんだけど、」




なんか、影山も影山で様子がヘン。






「おうおう、まさか影山も緊張しちゃってんのかー?」


「え、そーなのか!影山?!」


「田中さん違います!お前と一緒にすんな日向ボケェ!」




荷物持ってズンズンと出てった影山。


大丈夫かな、明日。













練習に入っても日向の緊張が収まることもなく、


一方の影山はなんだかんだその辺はしっかりしてた。








サーブ練


みんな思い思い的を定めてサーブを打っていく。


うちはフローターが多いけど、影山はジャンプサーブだ。



ほんと、日向の言う通り殺人サーブだ。

敵にこんなのいたら嫌だな





いつも通り打ってたかと思いきやぴたり、と動きが止まった。


「?かげや」

「うおおおおー!」




急に叫び出してサーブをガンガンぶち込みだした。



「え、ちょ」



日向も目が点。月島にいたっては笑いを堪えきれてない。


そんな様子にも気づいてないのか、サーブを打ちまくる影山




「な、なんか気合い入ってるみたいだな、影山」




半笑いの大地




「俺はなんか違うと思うけど、」



アイツやっぱ変だ











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