幸せの温度
□XT
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目を覚ますと、知らない天井だった。
手当のされかたから、全身傷だらけだった事が分かる。
ゆっくりと起き上がる。
痛みに顔を歪めながら部屋を観察した。
少し狭い客室のような、そんな感じだった。
コンコン、と静かにノックされセプター4副長の淡島が入ってきた。
淡「起きたのね。
気分はどうかしら。」
やけに業務的に聞かれる。
『…大丈夫です。』
少ししてから食事をとって、室長室へと案内された。
宗方は机に座り、ジグソーパズルをしていた。
淡島は一礼をして、出て行く。
宗「おや、やっと目覚めましたか。
2日間眠り続けたのでいささか心配しましたよ。」
2日間という単語にハルも驚く。
能力を一気に使った反動は余程大きかったらしい。
宗「早速、能力の扱いの練習を、と言いたいところですが、、
君が眠っている間にある程度調べさせて貰いました。君に関する事もたくさんありますが、聞きますか。」
ハルは黙って頷いた。
促されて、ソファに腰掛ける。
宗方も向かいのソファに座った。