幸せの温度

□XU
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八「…はぁ。だー…あー…」

十「八田、うるさいー」

店では八田が落ち着きなくうろうろしていた。

八「…や、だって、今日だから!」


店のカレンダーにも、今日の所に大きく丸が書かれていた。


草「案外、あっという間やったなぁ」

のんびり答えている草薙だが、先ほどから同じグラスを永遠に磨き続けている事に気付いている十束は何も言わずに、にこにこしていた。


伏見も落ち着きなく端末を、いじっては置き、いじっては置きを繰り返している。


ア「タタラ、何時に出る?」

十「んー、11時に屯所前だから、あと一時間くらいしたらかな。」

八「一時間!?まじっすか!」


長えー、と嘆く八田。



そう、今日は悠が帰ってくる日だった。




あの日、悠がセプター4と共に行った日から一ヶ月が経とうとしていた。


悠がいない店は何処か寂しくて静かだった。

あの時は話せなかったのにね、と十束も寂しそうに言っていた。



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