大宮妄想小説
□渇いた手
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今年のツアーもいよいよ終盤を迎えていた。最後の土地では5日連続とちょっと長丁場だ。
俺たちは全力で歌い、踊り……そして初日を終えた。心地良い気だるさにシャワーを浴びてすぐにベッドに倒れ込む
……ンッ……もう起きれない……このまま寝ちゃえ……もう瞼が重力に逆らえない……俺はそのまま眠りに堕ちて行った
『………ンッ………なに………えっ………』
身体に感じる違和感で目が覚めた……だが、何故だか手の動きを封じられている……目隠し?……いくら暗闇でも何も見えない
『誰だよっ!?おいっ、何してんだよっ!?』
明らかに誰かが俺の自由を奪っている……一体何が目的なんだっ!?
すると俺のシャツの中に誰かの手がゆっくりと這い回される……ライブ終わりで高揚していた身体がピクリと反応する
『やっ、止めろっ……何すんだよっ……触るなっ……』
一切言葉を発しない奴はお構い無しで俺の身体を堪能するかのように撫で回す……やがてその手は俺自身に触れて……ゆっくりと握り締められた
『ちょっ、嘘だろっ!?離せよっ!止めろって!』
アッ……生暖かい感触……これは……奴の口の中だ……練っとりと舌を絡めながらその咥内に埋め込まれていく……久々のその感触に俺はすっかり反応してしまっている……情けないが整理現象だ……男の身体はこうなってしまったらもうどうしようもない
激しく上下される奴の頭……クチュクチュと厭らしい音が部屋に響き渡る……嫌だっ……感じてなんかいないっ……こんな奴にイかされてたまるかっ
チュッと自身の先を吸われた時……俺は奴の咥内に勢いよく白濁を吐き出してしまった
『ハァ……ハァ……クソッ……お前、誰なんだよっ……』
次の瞬間、自分でも触れた事がない小さな後孔に奴の指がゆっくりと入ってきた