黄笠【orange】

□黄笠
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黄「うわっ…真っ暗っス。先輩!一緒に…」

黄「……あぁ、先輩卒業しちゃったんだった。」

それに、俺たち別れたんだし…

はぁ、俺っ…

バスケ部に入った日も

怪我して全然練習ができなくて退屈だった日々も

高校一年生の記憶を思い出せば

そこにはいつも先輩がいて

先輩を感じられていたから……

先輩がいない日々は悲しくて寂しくて…生きて

られないっスよ

練習だって…

いつも張ってた先輩の声が消えて…

物足りない。

練習を頑張ってしてる先輩

勝って喜んでる先輩

負けて泣いてる先輩

隣にいて笑顔でいた先輩

先輩のことを思い出すたび

また

俺を苦しめる

黄「はぁー未練タラタラっスね俺…」

苦笑が漏れた




(午後の授業って何でこうも眠たくなるんスかねー)

睡魔との戦いに負け、気がつけば授業が終わっていた。

(部活…体育館に行かないと)

体育館に向かいながら先輩の卒業式を思い出してた…

皆泣いてる中、先輩は泣かなかった。

我慢していたんだと思う。

それと、別に…

きっと、どう伝えるか最後まで考えてたんだろうなぁ…

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