黄笠【orange】
□黄笠 帰り道
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黄「んっー!!お疲れ様でしたー」
そう、真也先輩たちに挨拶し、家に向かう
まだ日は沈んでなく、茜色に染まっていた
(よく先輩と一緒に帰ったよなぁー)
インハイ優勝を目指してよく居残りして練習して
先輩と帰ってた
黄「先輩!帰りましょー♪」
笠「おぉ、黄瀬か…ん、ちょっと待ってろ。着替えてくる」
黄「はいっス!!」
黄「それじゃ、帰りましょー!」
差し出した手を照れくさそうに握る先輩…
可愛いって心の底から思った
笠「っ…////何笑ってんだよ。黄瀬//」
黄「ふふ、照れてる先輩が可愛いなぁって」
笠「う、うるせぇ!」
ドコッ
黄「いたっ理不尽っス!」
笠「ふ、ふんっ……//////」
それでも手を離さない先輩を見て…
(あぁ、可愛い…大好きっスわ先輩)
と改めて思う…
二人っきりでこうやって話すのは緊張しちゃっ
て…
お互い会話がぎこちなくなって…
黄「今日は、雲一つないっスね」
笠「…だな」
そんなどうでもいい会話をする
(いつまでも、この幸せが続きますように…)
そんなことを祈りながら
今日は部活がない日だった
正確には潰れてしまった
先生に頼まれて、三年生のフロアに書類を持っ
ていくことになった
(何で俺が持っていかないといけないんスか)
なんて、思いながら廊下を歩く
(あ、先輩がいたクラスだ)
そう言えば…あの日も……
今日は部活がなくなってしまった
一緒に帰ろうって誘うために三年のフロアまで行く
でも、女子に捕まって、先輩の教室に行くのは
遅くなってしまった
もう、俺以外は残っていない廊下を歩き先輩のクラスに向かう
(さすがに、帰っちゃったっスかね?先輩…)
先輩のクラスを覗く
先輩は、俺を待っていてくれたように
俺が来るまでの暇つぶしのように
窓側の席に座って何かを探しているような感じ
で外を眺めてた
黄「先輩♪帰りましょ!」
笠「おぉ、黄瀬…(にかっ」
黄「………//////tk先輩待っててくれたんス
か?」
笠「ちがっ…」
黄「ん?」
笠「…そーだよ…悪いか///」
黄「っ///可愛いっス」
笠「はぁ!?んなこと言ってないで帰るぞ!ほら!!」
黄「はい!!」
照れ隠しで少し口調が荒っぽくなる先輩も大好きで
ふざけながら歩いて帰った