黄笠【orange】
□黄笠 時間がっ過ぎても…
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先輩が卒業してから数か月過ぎた…
今はもう秋だ
どんどん時間は流れていく…
すれ違っていく人混みの中でも
モデルの仕事をしている中でも
普段の学校生活の中でも
どんな優しさや告白でも、俺の気持ちが揺らぐ
ことなんてなくて
黄「先輩以上に好きなんてあるわけないじゃな
いっスか」
そんな言葉が漏れた
(はは、ホント先輩のことが大好きなんだだ
なぁ俺)
どれだけ素敵な言葉で先輩に言ったって、メー
ルを送ったって…
先輩の決意は変わらないだろう
(tk俺、先輩の電話番号もメアドも教えても
らってないんスよね…そんなに俺の声とか聞き
たくないんスかね…森山先輩たちに聞いても)
「あぁ、ごめん。笠松に教えるなって言われて
るから」
(こんな返事っスし…)
先輩、先輩、先輩。大好き。大好きっス…
俺がどれだけ先輩を求めても…
現実が変わるわけではないし
なんか
どんどん先輩が遠ざかってる気がする