黄笠【orange】
□黄笠 笠松side
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笠松side
いつも通り、会社が終り帰ろうとしてた
『君も一度使ってみてね？』
ここ数年で黄瀬はすごく有名になった
テレビやラジオでよく見かける
アイツの顔や声を聞くたびに高校生のことを思い出す
黄瀬の声
黄瀬の香り
黄瀬の笑顔
思い出すたびに胸が苦しくなる
俺はあいつをフッタんだと
俺はまだあいつが好きなんだと
笠「いいんだ。後悔はしてねぇ」
今頃、俺なんかよりいいやつが現れて…
満喫してるはずだ
そう。満喫してるはず。
卒業死後に言った言葉なんて黄瀬が覚えてるわ
けねぇ
【また、告白するから】
（結構前のことなのによく覚えてんな…俺）
苦笑が漏れる
きっと、期待してるんだ…
あいつが来てくれるって。
会社を出て歩いていた
そしたら…
黄「笠松先輩！！」
黄瀬がいた
（んな、このタイミングで）
笠「!?)っ……黄瀬、お前どうして？」
言いそうになってしまった
「好きだ」って「会いたかった」って
ダメだ。俺は…
黄瀬が話してく
黄「森山先輩に聞いたっス」
笠「…………あのやろー」
教えんなつったのに、森山
黄「俺、モデルとして有名になったし男として
も成長したっス。だからもう一度…」
笠「…」
言うな、言うな。それ以上聞いたら俺は…
ぎゅっ
黄「俺と付き合ってください」
笠「…」
何で、また本当に告白しに来てるんだ黄瀬。も
う忘れてくれればよかったのに
黄「やっぱり、何年会わなくても先輩のことが大好きっス」
笠「俺、嫌いだってふっただろ」
そうだ。俺はこいつを嫌いだってふってんだ。
黄「それでも！やっぱ先輩が好き。大好きっス」
笠「はぁ…」
黄「っ…」
そんなこと言われたら、顔されたら…
俺も好きだって伝えたくなるだろーがっ
笠「黄瀬…」
ちゅっ
笠「これが俺の答えだ//////」
黄「え？///」
笠「俺もお前が好きだ//」
黄「っ〜!!先輩！」
自分からのキス
死ぬほど恥ずかしい
だが、嫌じゃなかった。むしろ幸せだった。
やっと言えた。
本当の気持ち…
大好きだ黄瀬！
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はい！これにて黄笠【orange】おしまいです！
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