―リリックス―

□SeCREt LovE
1ページ/1ページ


SeCREt LovE


犬のようにじゃれついてくるお前
俺の素っ気ない態度にむくれるお前さえもかわいすぎて
せっかく理性制御したのにまた吹っ飛びそうになる
唯一無二の特別な呼び方をするのまでも愛しくて
呼ばれる度に抱きしめてキスしたくなる

きつい言葉になるのは理性保つためなんだ
決して嫌いな訳じゃない
むしろ愛しすぎて壊してしまいそうなんだ
嫌いなのは俺自身さ

無防備な風呂上がりはより危険だ
ほんのり赤らんだ上気した頬
白いきめ細やかな柔肌
普段見られないありとあらゆるところが露になる
肌に伝う一筋の滴さえも魅力的すぎて
早鐘を打ち息子も直ぐ様反応する

俺に立ち入るな
男として見てなさすぎ
家族だからって安心しすぎ
俺はずっと前からお前を女としてしか見ることができないんだよ

気を紛らわすために
興味をひかせるために
容姿(おもて)にしか興味ない奴等を
とっかえひっかえ部屋に連れ込む
薄い壁一枚隔てた向こう側
わざと雌声を聴かせて

いっそ俺のことを嫌ってくれたら
脳内は乱れたお前の姿ばかりで
考えるのはいつもお前のことだけ
でもいなくなるのは耐えられないんだ

なんで血が繋がってるのだろうか
なぜ好きになってしまったのか
この気持ち気づいた時にはもう後には戻れなかった
近すぎて遠い禁断恋愛

好きになってはいけない人なんていない
なんてよく言うけど
こればかりはどうにもできない
この気持ち捨てられたら
なかったことにできたら
どれだけ楽だろう

いっそ 「俺を愛して」 なんてね



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ