*死後*

□原作前2
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さて、なぜこんな状況になっているのか
誰か説明してほしい。



謎の光に導かれるまま意識を失った私は
なぜかベットに寝かされ、目の前には寝ている赤い髪の子供の顔が映った


私が起き上がったせいか、少年も少し目を覚ましたようだ


「あ、おきたか?お前、倒れてたんだぞ」


貴「倒れてた?そ、そうなんですか!?すみません、助けてくれてありがとうございます」


「そう硬くならなくてもいい。…驚かないのか?お前、見た所ここ来たばっかだろ?」


貴「ここ?あ…
ここは何処なんですか?」


「ここは桃源郷。ざっくり言えば死後の世界だな」


貴「やっぱり、私死んだんだ…」


「…だが、見つけた直後はこの世界の生まれだと思った
どこか自分達と似ている気がする」


貴「似ているって「あれ?起きたの爺、早く言ってよー」…」


どんどん状況が飲み込めずに置いていかれる状態に、頭が痛くなってきた。



「もー大丈夫?あ、僕は白澤ね。」


よろしく〜とひらひら手を振ってくる黒髪で白い服を着た男の人の名前を聞き、
この少年の名前も知らないなとそちらを向く。


「ああ…言ってなかったな。私は鳳凰だ。これでも白澤より歳上で、1億年は生きている」


今こいつなんて言った?1億?
もしかしてイタい人なのか…?と思ってはいたが


白「本当だよ、僕らは神獣だから寿命がものすごーっく長いんだ」


貴「神獣?か、神様!?ご、ごめんなさい…」


白「でもさー、なーんかやっぱ、こうなんというか?雰囲気じゃないけど、僕らに似てる感じするんだよな」


鳳「丁度その話をしていたところだ。
…亡者で初対面のはずだが、何故か近くにいて落ち着く。
まさか、凰か?」


白「それって、対になるっていう?」


貴「凰…?普通の人間の筈ですけど…」


鳳「ふーむ…ちょっと失礼」


そう言って、鳳凰様は額をくっつけてきた。
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