背中は預けた。。。
□この出会い、運命。。。
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丁度その時、美丘は本部からの伝令を受け取っていた。
「本部は把握してくれてる!総隊長!坂崎総隊長!」
「どうした」
「B.S.A.A本部より、応援部隊を派遣すると」
「我が国力では足りないと?見限られては困る。丁重にお断りしろ」
「実際の現場を経験してる本部の方から直接きた応援通知です。何もなければ帰っていただければいい。何かあってからでは遅いのでは?我が国の隊員たちは一人一人が精鋭部隊です。日の丸を背負ってます。かといってこちらは支部です。日本と離してお考え下さい。今やB.S.A.Aは世界規模で実権を握っています。」
「だがしかし…」
「本部長ですか」
美丘の脳裏に、悠々とリクライニングチェアーに座って葉巻を吸う脳天気なB.S.A.A日本支部本部長の顔が出てきた。
「わかりました。第一機動隊隊長の私が責任を持ってお呼びします。坂崎隊長にはご迷惑をおかけしません」
「待て」
まだ何か?と美丘。
「解った。こうしよう。私が直接本部長に掛け合ってくる。だからせめて一週間時間を…‥」
そういう坂崎の目の前で、美丘はエンターキーを押した。
『What's the organization boss is afraid.Here's a further notification from the upper part.Well it's to understand.』
「だ、そうです。」
突然音声が館内に響いた。
「ど、どういうことだ!」
「本部が通知すると言うことは、すでに決定事項です。悠長に胡麻擂りしてる暇などありません。すでにB.S.A.A本部の実働部隊隊長、クリス・レッドフィールドとその隊員ジル・バレンタイン他50名がこちらへ向かっています。ゆえに、組織をよくわかっていろ、と仰ってます。」
そう言って坂崎に背を向け他の隊員たちに指示を出す美丘。
「今すぐヘリポートを開放し、近隣の高層ビルのヘリポートも確保しろ!B.S.A.A本部の方たちに失礼の無いように!」
はっ!!!!!!!
と、隊員たちの返事が響く。そして美丘は、机の上にある書類を坂崎に渡した。
「もう上はあなたの言動をご存知です。機動部隊に時間の猶予は残されてません。すぐに動くことが求められています。さきほど通達がありましたが、私が、このときをもってB.S.A.A日本支部の総隊長の肩書きを引き継ぐことになりました。副長に山下を就けます。」
「……あ、あぁ。」
「この書類、先ほど作りました。本部長にお渡し下さい。それが最後の任務です。お疲れさまでした。」
美丘は皮の手袋を装備しながら、第一機動隊の倉庫に走った。