のんびり艦これ
□新提督着任(チュートリアル)
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〜柱島泊地〜
─side提督
「ここが新鯖か………良く分からないだらけだけどもほっぽちゃんは見てみたいなあ」
「あんた馬鹿ぁ?酸素魚雷ぶちこむわよ?」
いきなり暴力的な発言をしたのは私の初期艦の『叢雲』だ。今更のことだが『吹雪』にした方が良かったかもしれない。
「まあ、期待はしてるわ」
キュン………
何かが私の中で締め付けられた。直ぐに納得した………ツンデレか、この娘。
「叢雲、魚雷も何も艤装すらつけてないじゃん。ただの小学生に見えるね」ナデナデ
「な、ななな!?何してんの!?」
「何って………ナデナデしてるんだけど?」
「そうじゃなくて!」
「んー?」わしゃわしゃ
「………‥//」
「取りあえず執務室に行こう。案内は頼んだ。」
「………っく//い、良いわ、着いてきなさい」
目の前の小柄な背中の駆逐艦に着いていく。膝を故障している私にとっては難儀な階段を昇り、中世ヨーロッパの宮殿の様なレッドカーペットが敷かれた廊下を歩き突きあたった部屋。そこには新任提督には不釣り合いな程立派に『執務室』と露峰の背勢で力強く描かれた三メートル近くある木製の札が掛けられていた。
「着いたわ、ここよ」
「んあ?あぁ」
「どうしたの?膝なんか押さえちゃって」
「実は、両膝がね………」
「気の毒ね。まあ執務室の椅子はふかふかしているみたいだからもう少し辛抱して」
「何で?もう座れるでしょ?」
「その前にやってもらうことがあるの。それが終われば座ってられるから」
「分かった。ならさっさと済ませてしまおうか。」
こうして、彼女『特T型駆逐艦 叢雲』と一緒に長い長い提督生活が幕を上げた。