変わらない光

□第1話
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「ほら、飲みもん」


「あ。ありがと、グリーン」




ここはトキワジム。目の前に居る幼馴染のグリーンがジムリーダーを務めているここに、今日はお邪魔している。

ちなみにここ最近チャレンジャーが居なくて暇らしい。あのグリーンがこうしてお茶まで出してくれる程。




「んで?ここまで戻ってきたってことは何かあったんじゃねぇの?」


「あぁそうそう、そうなんだよ!やっとカントーの図鑑が全部埋まったんだ!」


「へぇ、やっと埋まったのか。お前どのジムにも挑まず図鑑を埋めるためだけにずっと旅してて、3年目にしてやっとカントーの図鑑が埋まったのか」


「ねぇ、どこか毒舌な気がするのは私の気のせい....?」


「あぁ。気のせいだ」




あのグリーンが爽やかな笑顔で即答ですか。これは多分気のせいじゃないってことだろう。


てか長い時間使ったのは仕方ないじゃん。見つけてないポケモンがなかなか見つからなかったんだよ。(まぁ、寄り道とかも結構したけど....。)


それに2年目の途中はグリーンのジムの手伝いに数ヶ月使った(使わされた)しさ?




「あとさ〜、レッドの行方も探しながら旅してたんだけど、全っ然わかんなくてさぁー.....」




コップを端っこに置いてから、テーブルにぐでーんとうつ伏せになる。


ったく、もう一人の幼馴染は音信不通でどこに行ったんだか。私に連絡寄越さなくても、せめておばさんには連絡しろっての。

生きてるかすらわかんないなんて....死んでたらどうしようとか考えちゃうじゃん。

.......まぁ、そう簡単に死なないと思うけど。




「あぁ。それなら......」


「え、何?何か知ってるの?!」


「うおっ。ちょ、落ち着けって」




ガタタッ、と勢いよく立ち上がった私にグリーンはどうどうと両手を前に出す。

その動作に大人しく従って椅子に座りなおす。

でも、落ち着いて居られるかってやつだよ。音信不通で生きてるのかすらわからない幼馴染の行方を知ってるような口振りされちゃあ、気になって仕方がない。




「まぁ、教えたところでお前はそこに行けねぇけど....。あいつは今、シロガネ山に居る」


「.....は?」
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