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□・チカラクラベ・
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「いつも思うんだけど、椿ちょっと細すぎない?折れちゃうよ」

ソファに寝転がる彼が本を読む私の腕をつまむ。
今日は公休、1日一緒にダラダラしようということで、まだ独身寮に住む私たちは昨晩からホテルにいる。

「そんなことありませんー。あ、じゃあ力比べしない?私だってちゃんと体鍛えてるもの、勝負よ!」

「いいけど、負けても拗ねないでね?」
ふふっと笑い立ち上がる。

−−−−−−−−

「むぅ〜」
「だから言ったじゃない、俺に勝とうなんて甘すぎるよ?あーほら拗ねないで」
ね?と言って頭を撫でてくれるけど、腕相撲、柔道、倒立できる時間、腹筋何回できるか、と他にも指相撲に至るまでたくさんやったのに全敗というのがどうにも納得できなくて。

「ラスト!押し相撲しよう!」
「はいはい、ラストね?」
彼は苦笑しているがこれには勝算がある。
これは力だけじゃない、駆け引きがもろに影響してくる。私の得意分野だ


ったはずなのだけれど。

「わっ!?」


…負けた。
くすくす、と上から彼の笑い声。
押そうと思った途端に彼が手を引いたためそのままダイブしてしまった私は、すっぽりと彼に抱きとめられている。

「うぅ〜悔しい…!」


そう言って離れようとすると、彼の腕の力は強まった。

「幹さん…?」

彼を見上げる

「椿は本当に強いよ。でも、あんまり、頑張りすぎないで。椿ができないことは俺が助けるから。そのためにも鍛えてるんだから、ちゃんと頼って。いつも心配なんだ」

額に落ちてくる口づけ

「幹さん、ありがとう。でもちゃんと私、幹さんのこと信用してるし、頼りにしてるから大丈夫よ?これからもよろしくお願いしますね、幹さん」

言ってから、この思わぬ雰囲気にも、自分の発言にもなんだか恥ずかしくなってしまい少し緩んだ腕から逃げ出す


…も、
「俺から逃げるなんて許せないなあ」
なんてすぐ捕まりそのまま愛されましたとさ。

「幹さんのばかー…!」



おしまい



















生温い…!なんだこれは…!途中からなにがしたくなったかわからない作者でした。ホテルで柔道はありえないだろ!とかはスルーで(笑)
とりあえず小牧さんには心配性でいてほしい。

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