二人の白夜叉

□原因は?
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明らかにおかしい状況に銀時と新八は戸惑いを隠せなかった
「な、な、何なんですかここは!?
ぼ、僕達夢でも見てるんですか!?」
「お、落ち着け新八!二人揃ってみる夢なんてある訳ねぇよ!
……それに、この光景は…」
銀時達の目の前にある光景、その光景を銀時は何度も目にしていた
「…攘夷戦争真っ只中か……」
「攘夷戦争!?でもどうして!
だってもう…!」
「ああ、もうとっくに昔のことだ……」
十年前に終わったはずの戦争がなぜ、自分達の目の前で起きているのか
「あれが原因か……?」




時は数時間前に遡る

その日、万事屋には珍しく依頼が来ていた
だが、
「なんで荷物と手紙だけ置いてあるんですかね…?」
依頼主が直接来たわけではなく、ポストの中に『この荷物をこの住所までお願いします
 報酬は終了後にお渡しします』と書かれた手紙とその依頼品が入っていた
「なんか怪しくね?直接来ればいいのによ」
「忙しかったんですかね?中身は何ですか?」
神楽が遊びに出かけていて、今万事屋に居るのは新八と銀時だけだった
「勝手に見ていいのかわかんねぇけど、怪しいもんは運べねぇもんな
って事で、失礼しまーす」
箱を開けるとそこには小型のビデオカメラが入っていた
「何だ、ただのカメラじゃねえか」
念のため、箱の中身を全部出してみるが、カメラと説明書以外何も入っていなかった
「サプライズプレゼントですかね?
銀さんどうしますか?」
「怪しいもんじゃねぇし、久しぶりの依頼だからな……
まあ、いいんじゃね?」
そうして銀時達はその荷物を届けることにした




「そう言えば、どこ宛なんですか?」
外に出たはいいが、宛先を確認するのを忘れていたことを新八は思い出した
「ん?ええと………
真選組!?」
そこには真選組屯所と記されていた
「何で真選組なんでしょう……
あっ!ちょっ、銀さん!勝手に見ちゃダメですよ!」
銀時がビデオを見ようとしていたので新八は慌てて止めたが
「変なものを送ったら、俺達が酷い目に合うじゃねぇか
大丈夫、大丈夫!確認だけだよ」
そう言って、銀時はビデオの電源をいれた
すると
「!!」
「うわっ!眩し……!」
二人は激しい光に包まれた

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