ツインテールと歪んだ日常

□第三話
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空はゆっくり家路を歩いていた。

「(しまった。スポンジ買わなきゃいけないんだった。どこいけば売ってるかな?)」

そうして駅近くの道を歩いていると、進行方向から生物の嘶きのようなエンジン音
この町の都市伝説、黒バイクの音だった

「(このまま行くとすれ違うな)」

そうして次の路地の曲がり角からあらわれたのは女の子で、空とぶつかる

「す、すいませ「たすけて!」へ!?」

顔をあげるとそこには女の子を追いかけてると思わしき黒バイクがいた

「(どういうこと!?)」

混乱した頭のまま女の子を横抱きした空は来た道を逆走する。

「(追ってくるし)」

黒バイクは何か言いたげに女の子を追いかけてくる

「(建物に入るべき?常識がありますように)」

空は出口が複数ある建物、駅に進路を向けた。
かなり視線を集めてるけど気にしない。気にしてる暇なんてない

そして追いつかれる寸前、タッチの差で空は地下鉄の駅に入り込んだ。黒バイクに常識があったようで中まで追ってくることはなかった

空の住んでるアパートまで入ったのとは別の出口を使って戻ってきたとき、空は気づいた。
彼女の首に綺麗に一周、鋸か何かで首を切り取ってから頭を無理やり縫い付けたような傷があることに

「(……なんかヤバイことにまきこまれた?)」

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