剣と騎士の童話

□第四話
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八層で彼女に会って、ラグーシチューとプリン。そして、八層で最低6ヶ月は生きていけるほどのコルを渡してから帰ってきたときには既に真夜中だった。
やることも無いのでお風呂に入って部屋着に着替える。
今日の攻略で見事100の大台に達したレベルの特典として手に入れた筋力と敏捷ステータスの割り振りを考える

「やっぱり筋力かなぁ?敏捷はかなり高いし……」

割り振りをしてスキルを確認してから寝る。
一応毎日寝てはいるけど三時間かそこらで目が覚めてしまう。
なので空いた時間は明日は服を作って過ごそうか?
お昼、明日は一人ではないし、人数分つくろうか?

とか考えているうちに朝になってしまったので、ご飯を作ってバスケットに入れてアイテム欄に格納する。
衣装に着替えて七十四層の迷宮区に行く。
そろそろ七十四層のボスが見つかってもいい頃なので、少しでもレベルを上げておきたい。
けど100にまで上がってしまったレベルの経験値は遅々として上がらない。
九時前には転移門広場に戻らなくてはならないので、そう長くはいられない。

武器もそろそろ新しく新調するべきだろうか?
うーん。
とかなんとかやっているうちに九時の十分前になったので七十四層転移門広場に戻ってきた。

「あっ、グリムさん、早いですね。」

やって来た七十四層転移門から出てきたのはキリトさんでもアスナさんでもなく、僕がSAOをやるきっかけになった彼、明暗 月花さん

「ルナさん、ルナさんこそ早いですね。」

彼も攻略組なので迷宮区に来たんだろう。大体ソロで活動している。
因みにアスナさんに片思いしているらしく話を聞いてくれとセルムブルグまでやって来ては恋愛相談をしていくがろくなアドバイスもできてはいない
彼もそれを期待しているわけでは無いのでそれはいいんだけど。

「ルナさん、今日、一緒に迷宮区に潜ります?アスナさんとキリトさんも来ますよ。」
「えっアスナも来るんですか?行きます。」

キリトさんのことはスルーだった。
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