Ride the Wind
□第二話
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朝つかさは早起きな赤ん坊リボーンに起こされ“マフィアのすべて”と表紙に書かれた本を音読させられていた。
「マフィアのボス、裏社会に君臨する闇の支配者。何人もの信頼できる部下を片手で動かしファミリーのためならみずから命をはることもいとわない。彼の周りには信望と尊敬の念がとりまきスラムの少年はヒーローとあがめたてる」
しかし、つかさの音読は国語の教科書を教室で音読しているのと同じ抑揚なため内容のハードボイルド感はみじんも伝わってこなかった。
「いいぞ。つかさこれからは毎朝読めよ。」
「え〜。朝は眠いから夜がいいなぁ」
「お前24時間眠そうだろ」
朝の読書を終えたつかさはパジャマから制服に着替える
今は夏服の時期なのでYシャツに並中指定のリボンにスカートと着替え自体はとっても簡単である
「リボーンさん、朝ご飯食べよ。」
「わかったぞ」
ぴょんとリボーンはつかさの腕に飛んでつかさも当たり前のように受け止める。
リボーンがこの家に来てまだ数日だが二人の仲はまずまずのようだ。