JoJo

□飴玉
1ページ/1ページ

ディオジョナです。現パロ的な感じがする
二人ともショタな感じが拭いきれない
人間やめる前のディオ様です






飴玉


この間、ディオが「これ、やるよ」とキャンディーをくれた。僕はチョコレートの方が好きなんだけれども。
でもディオがくれるなんて珍しいな、と思いながら頬張った。
因みに、僕はなくなるまで飴玉を舐める方だ。
彼はどうなんだろうか。
その時のお返しもかねて、飴玉をあげた。
「ねぇディオ」
「なんだジョジョ」
「あのさ、この間のお返しなんだけど、これ」
おずおずとキャンディーを取り出す。
「ん、ああ」
そういうことか、と納得したような顔をする。
「甘いもの、苦手だったら無理しなくても」
「そんなことはないぞ?なんなら今、ここで食べてやってもいい」
そう言うや否や、僕の手から飴を拐った。とんでもない早業だ。
ぱり、包装を破る音がして、ひょいと口に放り込む。
「嫌いじゃあない味だ」
オレンジ味。
ディオは前、好きな色が橙と言っていたから。
……ってなんで僕は手渡してすぐ別れなかったんだ。いつまでも居るなんて妙だろ。
自答し、別れを告げる。
「じ、じゃあ、僕はこれで」
背を向けると、
「待て」
呼び止められる。螺の切れかけた人形のように振り向くと、
「礼くらい言わせろ」
片頬を膨らましながら__多分飴玉の仕業だろう__仁王立ちする彼。
格好がつかないが、仕方あるまい。
「あ……礼を言うぞ」

fin?

(ありがとうが言えない)
(ふふっ、ディオったら)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ