賢者の石

□魔法という授業
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今から始まる、というときに、マクゴナガル先生が変身術で猫になり..........突然後ろのドアが開き、ハリーたちが入ってきた。



「はぁぁぁ間に合った。マクゴナガルは怖いからな。」



おおおおおおおおロン言っちゃったよぉぉぉぉぉ









ドラコのほうに視線を向けると、ニヤニヤとしていた。


あくまでも、ハリーは敵なのね!!




マクゴナガル先生が人間へと戻る。


「へ、変身お見事です。」

ロンとハリーの顔が青ざめる。



「お褒めの言葉をありがとう、ウィーズリー。」





ハリーもロンも、やはりグリフィンドールのほうに座った。




うぅぅ、一人だ.......



「ユミ、僕の杖が言うこと聞かない。」


というより、魔法を使い慣れていないのでは?ドラコくん。



私も杖を出し、マッチに魔法をかけると、針に変身した。



「お見事ですよ、Ms.カンザキ.....。」


マクゴナガル先生に曖昧な微笑みを浮かべられ、心に深く突き刺さるものがあった。



『..........なによ......。』




なんだろう、この屈辱?みたいな......。





「どうした?ユミ。すごいじゃないか!!僕にも教えろよ。」


ドラコは私が下を向いているのを見ると、そういって私のローブを引っ張った。



ん?この感覚......。






耳の奥で鳴り響く音楽。


どこかの教室から聞こえてくるのだろうか。




悲しい、悲しいメロディ......






”ユミ”







目を瞑ると森のような場所に金髪の男性がいた。


”今からでも遅くはない。逃げろ”




”待って、ユミ。行かないでよ”




『ドラコ.......?』





「どうした?早く教えてくれよ。」

目を開けると、先ほどと変わらない光景が広がっている。




『あ、ウン。こうやって、もう少し下で杖を持つとやりやすいかも。』


「こうか?」


『そうよ、うまいわ。』



うまいわって、私、魔法使ったこともないのに生意気ね......(照)



ドラコが成功したと同時にハーマイオニーもできたようだった。



「ちょっと、俺らにも教えて。」


クラッブやゴイル、その他のスリザリン生が私の周りに集まった。




『え///』


「あれ?グリフィンドール生だ。」
「あなた、スリザリンと混じっていてもわからないわ。」
「ね、なんか純血っぽい。」



皆、目を輝かせながら近づいてくる。






「今日はここまで。」




マクゴナガル先生の声とともに散らばっていった。




「じゃあ、ユミ、また会おう!」




ドラコは私に手を振ると、クラッブたちと出て行った。





スリザリン生が消えると、私は窓側に一人ぽつんと座っていることに気付いた。



グリフィンドール生はチラチラとみていたが、片づけるふりをして物思いにふけった。








マクゴナガル先生は、私のこと、嫌いなのかな。



ハーマイオニーには素敵な笑顔で褒めてたのに。
私ができたら嫌なのかな?.......って、何を羨ましがってるんだろう!!




「ユミ、行きましょ?スリザリンと混ざってるもんだからわからなかったわ。」


あぁ天使だ、ハーマイオニー。
こういう時に優しく話しかけてほしいんだよね!!


『うん、ハーマイオニー大好き。』

「え?いきなりなに?///」

『うんう、行こう。』


後ろをちらりと見ると、マクゴナガル先生が悲しそうな目で私を見ていた。
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