ハチャメチャ人生!

□第1話
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俺の人生は呆気なく終わった。


その日は高校最後のサッカー試合に
ボロ負けし苛立っていた…

試合後は打ち上げだったが
俺は参加しないで一人道を歩いていた

帰宅途中にまさかの雨が降りだし
駆け足で走り出す

青の信号を渡りきろうとした瞬間
信号無視した車が俺に衝突

体が吹っ飛び頭を地面に強く打ちつけた

意識が朦朧とする中、車を眺めていると
運転手が下りてきて俺に近づくが
大量の出血をみて怖くなったのか
すぐさま車に戻り俺を置いて逃げた

「くそっ…誰か…いねえの、かよ…!」

ふと走馬灯の様なものが頭に流れた
俺は後悔した。

打ち上げに参加してれば
この運命も変わっていると思うと
悔しくてたまらない…

そしてなによりも
死ねばサッカーが出来なくなる

それが悔しくて悔しくて涙を流した

視界がぼやけ見えなくなり
手足の感覚は消えもう死ぬんだな…
なんて思っていると
誰かが近づく足跡が聞こえたが
助けてなんて声もあげる事すら出来ない

すると俺の頬に手を置き女は呟いた

「山田 直斗様…お迎えにあがりました」

ああ、なんだ死神かよ。そう思った瞬間
俺の視界は真っ暗になり意識は遠のいた

これが前世の最後の記憶。


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