前世の約束。

□第八話
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僕はいつの間には眠っていた様だ…
またあの光景をみているから分かる。

僕がみる夢は…二人が約束を交わす夢。
そしてアラウディの見ているモノ。

「―――...私達、来世でも会おうね」
「わかってるよ...絶対に君を探すから...」
「私、待ってるね…さようなら。アラウディ」

これが新崎も見てた夢―――…
そしてこれは新崎が見ていない夢。

「ごめん…僕は来世で会えるかわからない。
まず生まれ変わってないかもしれない…
だって、僕はボンゴレの守護者だからこのリングにボンゴレに縛られる」

これは二人が約束を交わして任務に行くアラウディの想い
僕は今まで話しかけなかった。
でも、今日は話しかけてみる事にした…

「ねぇ、君…ホントにそれでいいの?」

僕がそう言うとアラウディは立ち止まり僕の方を振り向く
アラウディは驚いた顔をして少し考え込んだ…
さっきまでの難しい表情がイキナリふわっと明るくなった

僕は驚いた。だって、新崎は話しかけても答えない…そう言ってたから、

「そうか。君は―――なんだね。僕は―――たんだ…
ありがとう。僕であって僕じゃない君、後は君達に任せる…」

イキナリ過ぎてわけがわからない。
でも、君は…なんて?何故か聞こえない。
僕は…なんて?聞こえないよ…

「ねぇ、君は…なに?僕は…なんなの?聞こえないんだけど」

そう言った瞬間辺りが眩しくなり声が聞こえた

「おき――さい!ひ、さん!起きて―――ひば…ん!
起きて下さい!雲雀さん!!!」

目を覚ますといつの間にか放課後になっていて、
夕日が沈み始めていた…
あぁ、僕は新崎に起こされたのか

そして僕は夢の話をした


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