素直に伝えられない【速度松】

□ネコとタチの問題
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「よし!チョロ松!セックスしよう!」
「は。」
全てはここから始まるのであった。
「セックス!」
「何回も言わないで。」
「チョロ松、セックスしよう!」
こうなるとおそ松兄さんはうるさいのだ。
「兄さん、激しいから僕嫌なんだよ」
「痛くしないからさ、な?」
な?じゃないんだよ。激しいのが嫌いって言ってんだよ。
「チョロ松さぁ〜ヤってるときが一番可愛いんだよ〜だからさぁ〜。」
こう言われると僕も調子に乗るからいつもだめなんだ。今日こそはしっかり教えなきゃ。
「あのね、甘えてもだめだからね?僕が上になるんだったらまだいいけど、僕だってまだ上になったことないし、兄さんが上だと激しくて、僕すぐ頭真っ白になるんだよ。もうちょっとゆっくりできない?」
そうだ。これだ。
「だって〜…チョロ松があんまりにも可愛いから…兄ちゃん興奮しちゃうんだよ〜…」
や、やばい。僕もチョロくなったもんだな。名前だけに…
「…で?ゆっくりはできないと?」
恥ずかしさと怒りが混じって込み上がってきた。こんの長男…いつか僕が上になってやる…
「…だめ?」
なんだその上目遣いは。とことんムカついてきたぞ…
こうなってしまったら仕方ないと思い、溜め息を吐いた。

「でも、気持ちよくない?」

は。何言ってんだこの長男は。
「べ、別に気持ちよくはないだなんて言ってないでしょ。」
当たり前だ。大好きなおそ松兄さんなんだから、当然気持ちいいに決まってるじゃないか。
「でももう少し、ゆっくりがいいな…僕すぐ意識飛んじゃうし…」
「あ、じゃあさ。寸止めとかしていい?」
それ前にも言わなかったっけ。それで失敗したんじゃなかったっけ。
「…兄さんそれ一回試してダメだった気がするんだけど。」
「ごめんチョロ松、我慢できない。」
「え??ちょっと??聞いてる??うわっ」
話聞けよこの野郎。何で今押し倒した。
おそ松兄さんは勢いよく僕を押し倒し、キスマークを付け始める。キスマークだけでは足りないのか、今度は僕の唇まで奪ってきた。舌を入れてくるあたり、スイッチが入ったことが分かった。
「んっ…ん」
頬を赤らめ、次第に僕も気分が上がってきてしまった。
「にいさ…もっ…ムリ…」
僕も我慢ができなくなった。
「あれー?チョロ松君、さっきゆっくりがいいみたいなこと言ってなかったっけ〜?」
ギクッと肩が上がった。確かにそうだけど…確かにそうだけど…!!
「も、もうっ!激しいのは嫌いだなんて言ってないでしょ…分かったから、入れるなら早く入れて…」
僕も我慢ができなくなってしまった。
あんなにゆっくりがいいって言ってた自分が、今になって恥ずかしい…
「へへ。今夜は寝かせないぞー」
気合いを入れ直したのか腰をぐいっと上げられた。その瞬間、兄さんのものが僕のに入ってきた。…が。
「い”っ”…!!兄さん!?痛いよ!?ちょっと聞いてる!?ちょ、おそ松にいさっ…あぁぁぁあぁぁっ♂」

その後彼らはどうなったのかは知られていないという。

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