あまのじゃく

□喧嘩
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六つ子の長男がやらかしてしまった。



……ある日の事、長男が三男の【バキュウン】しているとこを知らずに入ってしまったのだ。



そのせいで、ご飯中もチョロ松は機嫌が悪く、おそ松がおたま取ってと言っても睨んでいるだけだった。




『……』



彩花はそんな気まずい雰囲気でも黙々とご飯を食べていた。




すると、チョロ松がバシャッとおそ松に熱い汁を掛けた。




「熱!!馬鹿じゃねぇの!?馬鹿じゃねぇの!?」



「あー…ごめんねぇ。兄弟でもやっていいことと悪いことがあるよねぇ。ごめんねぇ。」


「おぉ…何なんだよ…ちょっとシャレが効いた感じで責められたよ…」



「え…おそ松兄さん何かしたの?」



トド松が聞く。



「別に。さっきちょっと見ちゃっただけだよ。チョロ松のおn「クォラー!!言うなー!!」」



「良いじゃん、別に兄弟なんだし。」



「兄弟だから余計知られたくないの!!彩花も居るし!!」



「だから気にしなくていいって。シコ松」


バンッと机を叩き、チョロ松が立ち上がる。



「ちょっと待てぇーー!!」



トド松が止めにはいる



「謝って!」


「は?」


「流石にシコ松とか呼んじゃ駄目。
だって…





面白すぎるよ!!」




アハハと笑い始める彩花とチョロ松以外の人。



「(最悪だ…。一生弄られるぞこれ…)」



松代さん達も笑っていた。



『……(モグモグ』



彩花は黙々とご飯を食べていた。



「おい」



トンッと音をたて、チョロ松が座った。



「てか、前から此奴のこういうとこ本当嫌い。彩花もご飯を食べてないで止めてよ。おそ松兄さん同様嫌い。マジでデリカシーない。何で言っちゃうの。テンションだけのガサツ人間と黙りだけのクソツマンナイ人間。死ね!」



「はあ!?」



彩花はとばっちりを受けた。




『ハァ…母さん、御馳走様でした。』



「なに、逃げるの?」



『……。』



「チョロ松兄さん、今の彩花は関係ないよね?彩花に謝りなよ」



「は?止めない彼奴が悪い」


「は?兄さん達の喧嘩に彩花が止めにはいる必要ある!?てか、彩花はただの被害者だよね?」



トド松が一生懸命チョロ松を止めるが、チョロ松は止まらなかった。



「喧嘩も止められないなら要る意味無いじゃん。」



『……母さん、少しだけ…外に行ってくる。


兄さん、止められなくてごめんね。』



彩花はそう言い、家を出ていった。



「……あーあ、彩花行っちゃった。
チョロシコスキーのせいで。」


「チョロシコスキーって誰だよ(怒)」



すると、松代さんがチョロ松の頬をパチンッと叩いた。



「いっ!?母さん何すんの!?」



「何すんのじゃないわよ!!彩花に何て言うこと言うの!あの子は…心に深い傷を負ってるのに!!今すぐ彩花に謝りに行きなさい!!きっと何時もの公園で泣いてるはずだから!!」



そう言い、松代さんは元居た場所に戻った。



「心に深い傷を負ってる……?」


「母さん、どういうこと?」



すると、松代さんはいきなり真剣な目付きをして話始めた。
 

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