復讐
□思い出
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─「彩花ちゃんやきうしよ!トト子ちゃんや兄さん達を誘って皆でやきうしよ!」
黄色い男の子がボクにそう呼び掛ける。
誰だっけ…
見たことはある。
─「もーぅ!!───兄さん!!彩花ちゃんと話し過ぎ!僕も彩花ちゃんと話す!」
ピンクの男の子がそう黄色い男の子に言う。
─「フッ…───girlの彩花は俺と話すんだぜ、my brother」
青い男の子がイタイ台詞を言う。
─「うわ、───イッタイよねぇ!!」
そして、赤色の男の子が痛がる
─「コラァ!!彩花ちゃんが迷惑してるだろ!!離れろ(怒)」
緑の男の子がそう言う。
─「……」
にゃぉ〜ん
紫の男の子はずっと猫とじゃれあっている
何時の話だっけ…
思い出せない…。
でも、これだけは言える。
この6人は、ボクより【幸せ】な人達だと言うこと。
そして───……【平和】だと言うこと。
ボクみたいに、禁忌を犯したりしていない良い子だと言うこと。
[あら、私が居るじゃない]
いきなり目の前が真っ暗になり、聞いたことのあるような声が聞こえた
[お母様の事……覚えていないの?
貴女が禁忌を犯し、勝手に作られ、骨とかが剥き出しのまま死んでいった偽お母様よ。]
パッと目の前が少し明るくなり、出てきたのは真っ赤な血の海、骨や内蔵が剥き出しになっている女の人が此方を見詰めていた。
[ワタシヲタスケテ]
その女の人はそう言いながら、ボクの首を掴んだ。
[アナタガ禁忌ヲオコサナカッタラワタシハ死ナナカッタ!!]
ギリギリと首を絞められる。
[アナタノセイデ!!]
そこでボクは目が覚めた。
辺りを見渡すと、何時もの殺風景な白壁が見えた。
そこでやっと自分の部屋だと認識できた。
手を見ると、ベッショリと手汗が出ていた。
それも尋常じゃないほどの手汗。
……お母様が死んだのはボクのせい。
無関係の人もボクが作ってボクが殺した。
ボクは人殺しだ。